アクア ホリスティックケアが実現するBQOL

NPO法人 日本フィジオ&ハイドロセラピー・ホリスティック協会                           (JPHHA) 理事長 "J"Antonio

  最近よく耳にする言葉ですが『Holistic(ホリスティック)』とは「全体・つながり・バランス」などを意味します。つまり、身体の一部の症状だけでなく心と身体全体のバランスを整え、自然治癒力を高めて心身ともに健やかに保つためのケアなのです。
私たちJPHHAは、この素晴らしい『Holistic(ホリスティック)』の概念に基づいて生まれた新しドッグケア≪アクアホリスティック≫の啓蒙と普及、そしてスペシャリストの育成を使命としています。

動物の病気治療に関して、医学的な取り組みも進み獣医師さんたちの技術も飛躍的に進歩しています。しかし一方では、人間でさえもまいってしまうような現代社会の状況や、特に都市部における環境悪化によって、犬たちは想像を絶するストレスに日々さらされています。
また、進んだ医学によって施された治療(手術)によって、命は取りとめたものの、その後に行うべきリハビリテーションや再発防止のケアなどはまだまだ不十分です。
そんな医学的な治療が及ばない疾病や施療後のケア、そして精神的な問題の解決手段としてあらためて見直されているのが、生物が本来もっている『自然治癒力』なのです。
自然界に生きる動物たちは、たとえば人間に比べて何倍も早く成長し、そして何倍も早く老衰していきます。そしてまた、彼らの自然治癒力はやはり人間の数倍も優れているのです。
つまり、不自然な環境や行為から生じた不具合は、できるだけ自然の状態に戻してやることによって自分自身の能力によって回復してゆくということです。
現代社会で人間と暮らしてゆく中で忘れかけていた自然治癒力を呼び覚まし、刺激することにより、人間からは想像もつかないほどの回復をみせるケースも数多く認められています。

アクア・ホリスティックはそんな概念の下で構築された新しい療法ですが、今後はますます必要不可欠となっていく画期的な療法です。アクア・ホリスティックをとり入れることによって、数多くの犬たちが心と身体の両面から今以上に健康になっていくことでしょう。それが飼い主さんと愛犬、そして周りの人たちのQOL(クォリティ・オブ・ライフ)の向上につながり、さらにはその上をゆくベスト・クォリティ・オブ・ライフ=BQOLの実現へと向かうのです。
犬と人が共に歩むBQOLの実現を目指して、ほかでは真似のできない社会貢献を果たしたいと願っています。

「高齢化社会」は人間だけでなくペットにも押し寄せてきています。
日本ではすでに子供の数よりペットの数が上回っていて、犬の平均寿命=15歳は20年前のおよそ2倍で、総数のおよそ半数が7歳以上のシニア犬となっています。
高齢化の要因としては、室内飼育の増加、獣医療の高度化、フードに代表されるペット用品の進歩などが考えらますが、老齢化したペットの治療や介護で、飼い主さんたちは疲れています。人間の家族同様、介護すべきペットがいる場合は生活パターンも変えざるを得なくなり、今後ますます大きな社会問題となってくると懸念されています。
また、ペットブームによる無理な繁殖などの影響によって、先天的な障害を抱えて生まれてきた子犬たちが助けを求めています。縁あって出会ったかけがえのないファミリーであるパピーのこれからの一生を、苦しく辛い毎日ではなく、楽しく笑顔あふれる毎日にしてくことは、犬と共に歩む人生を選んだ人間の責務だと考えています。


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